てけてけねっとトップ−レイアウトルーム−宇品線廃止20年特別企画
国鉄宇品線が1986年に廃止されてから20年を迎える2006年、その特別企画として当会は、宇品線モジュールレイアウトを製作しました。
このページでは同レイアウトの製作決定から製作着手、そして平成18年度大学祭で使用するまでの過程を記録しています。
1枚の大きいパネル上にエンドレスの線路を敷く通常のレイアウトとは違い、直線あるいは曲線のレールだけを敷いて作られた小規模なレイアウトのことです。ある定められた規格に従って製作したモジュールレイアウトを自由に連結してひとつのエンドレスを作るのが主たる目的であるほか、模型車両の展示にも使えます。普通のレイアウトより小さい分、保管に場所をとらない、製作期間が短くてすむ、費用があまりかからないなどのメリットがあります。
線路は直線180cm、半分の90cm区間は昭和30〜50年代という時代設定で宇品線廃止前の情景を描き、残り半分は現在においてまだ宇品線が走っていたらを想像しての情景を描きました。モジュールレイアウトの決まりとして「複線」というのがあるので、宇品線が複線だったと仮定、または将来複線になってたかも・・・と想像しています。
KATO規格を採用、レイアウトの大きさは300mm×1800mmとします。規格では高さ100mm(または40mm)となっていますが、大学祭の外周エンドレスに設置することを前提とするので、規格より低い30mmとします。モジュールレイアウトに使用する線路はKATO製、外周線路はTOMIX製のためそれらを接続するための線路も用意します。
線路は実際の複線間隔に近づけるため、中央付近でレール間隔を規格の33mmから28mmに狭めました。区間は猿猴川〜段原〜広大医学部までを再現し、段原地区で過去と現在の境界線を引きます。駅も設置しています。現在の区間は電化区間とし、架線柱や信号を設置します。
フィーダー(電流供給)線路も組み込んでおり、外周線と併用することで外周線への電流供給をも実現しています。
土台が組みあがりました。 |
ニスを塗りました。 |
将来宇品線は複線化・電化されていたという設定です。 |
実際の複線間隔(上り下りの線路の中心線がつくる幅)は原則3800mm以上、やむを得ない場合は3600mmまで可となっています。 |
なんでもかんでも既製品で済ませるのは味がない、ということで小物や建物のいくつかは自作します。 |
電気系統に問題はないようです。 |
架線柱を設置しました。 |
バラストをまき始めました。 |
SU-3氏製作、過去ゾーンのホームです。 |
猿猴川の川岸を作っています。 |
バラストがしき終わったり、土手が塗装できたりなど、順調に仕上がりつつあります。 |
宇品線過去ゾーンを、221系と223系の混結列車が通過します。 |
猿猴川を渡っているシーンです。 |
宇品線過去ゾーンです。 |
宇品線未来ゾーンです。 |